• "社会情勢"(/)
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  1. 埼玉県議会 1988-12-01
    12月01日-01号


    取得元: 埼玉県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-06
    昭和63年 12月 定例会        ◯招集告示埼玉県告示第千五百四十六号  昭和六十三年定例県議会を十二月一日招集する。   昭和六十三年十一月二十二日                      埼玉県知事  畑   和        ◯応招・不応招議員昭和六十三年十二月定例会 会期十二月一日 十二月十六日 十六日間  応招議員   九十四名   十二月一日   九十四名       一番  遠藤俊作君       二番  福岡友次郎君       三番  秋谷昭治君       四番  浅古 登君       五番  永沼正吉君       六番  持田謙一君       七番  山口仁平君       八番  秋山 清君       九番  黒田重晴君       十番  町田潤一君      十一番  森戸由祐君      十二番  岡 真智子君      十三番  青木俊文君      十四番  船津 弘君      十五番  渡辺利昭君      十六番  神保国男君      十七番  石田勝之君      十八番  永野庫吉君      十九番  天野清一君      二十番  諏訪善一良君     二十一番  新井弘治君     二十二番  並木利志和君     二十三番  伊利 仁君     二十四番  利根田康年君     二十五番  佐藤輝彦君     二十六番  岡本富夫君     二十七番  田村朝雄君     二十八番  秋元安紀君     二十九番  高橋幸寿君      三十番  藤原幸朗君     三十一番  穂坂邦夫君     三十二番  井田恵夫君     三十三番  吉田政雄君     三十四番  荒井藤次君     三十五番  小島敏男君     三十六番  瀬山 賢君     三十七番  大沢立承君     三十八番  井上新一郎君     三十九番  田代甲子雄君      四十番  大石忠之君     四十一番  谷古宇勘司君     四十二番  高橋正平君     四十三番  秦 哲美君     四十四番  熊野 巌君     四十五番  西村 暁君     四十六番  田村さわ子君     四十七番  大川修司君     四十八番  福田 実君     四十九番  星野謹吾君      五十番  相川宗一君     五十一番  秋本昌治君     五十二番  金子圭典君     五十三番  深井 明君     五十四番  野村輝喜君     五十五番  武田春太郎君     五十六番  大山敏夫君     五十七番  斎藤 博君     五十八番  小泉 信君     五十九番  藤井俊男君      六十番  和田清志君     六十一番  西村広行君     六十二番  沢田恒二君     六十三番  栗原 稔君     六十四番  小沢喜之君     六十五番  岡野義一君     六十六番  丸山正幸君     六十七番  宮崎守保君     六十八番  本木欣一君     六十九番  松下 誠君      七十番  玉田共瑞君     七十一番  美田長彦君     七十二番  中野 清君     七十三番  片貝光次君     七十四番  阿部錦弥君     七十五番  小山行一君     七十六番  栗岡宏太郎君     七十七番  坂斎栄次君     七十八番  石井多計志君     七十九番  野本陽一君      八十番  佐藤泰三君     八十一番  奥ノ木徳二君     八十二番  宇津木清蔵君     八十三番  佐久間 実君     八十四番  野口卓爾君     八十五番  堀口真平君     八十六番  宮田守夫君     八十七番  斎藤正次君     八十八番  丸木清美君     八十九番  野口貞夫君      九十番  染谷 薫君     九十一番  斎藤大丈夫君     九十二番  関根永吉君     九十三番  小見喜代治君     九十四番  吉野良司君          ----------------  不応招議員  なし          ----------------十二月定例会第一日(十二月一日)昭和六十三年十二月一日(木曜日)第一日  議事日程 一 開会  午前十時 二 開議 三 会議録署名議員の指名    七十七番  坂斎栄次君    七十八番  石井多計志君 四 会期の決定    十二月一日から十六日までの十六日間 五 諸報告  (1) 九月定例会において可決した意見書・決議の処理結果  (2) 九月定例会において採択した請願の処理結果  (3) 地方自治法第百八十条第二項の規定に基づく専決処分  (4) 一般会計継続費精算  (5) 現金出納検査結果(昭和六十三年九月分)  (6) 地方自治法第百二十一条の規定に基づく説明者 六 本定例会提出された請願の報告 七 知事提出議案報告    第百三十二号議案~第百六十七号議案 八 第百六十七号議案昭和六十二年度埼玉県の一般会計及び特別会計決算の認定について」に係る関係書類提出報告 九 第百三十二号議案~第百六十七号議案一括上程 十 知事提案説明 十一 海外視察派遣議員報告     埼玉県議会南欧特別行政視察団      代表 堀口真平君     埼玉県議会中国行政視察団      代表 松下 誠君 十二 次会日程報告     十二月二日(金)、三日(土) 議案調査     十二月四日(日) 休日休会     十二月五日(月) 午前十時開議、知事提出議案に対する質疑並びに県政に対する質問 十三 散会          ----------------本日の出席議員   九十四名       一番  遠藤俊作君       二番  福岡友次郎君       三番  秋谷昭治君       四番  浅古 登君       五番  永沼正吉君       六番  持田謙一君       七番  山口仁平君       八番  秋山 清君       九番  黒田重晴君       十番  町田潤一君      十一番  森戸由祐君      十二番  岡 真智子君      十三番  青木俊文君      十四番  船津 弘君      十五番  渡辺利昭君      十六番  神保国男君      十七番  石田勝之君      十八番  永野庫吉君      十九番  天野清一君      二十番  諏訪善一良君     二十一番  新井弘治君     二十二番  並木利志和君     二十三番  伊利 仁君     二十四番  利根田康年君     二十五番  佐藤輝彦君     二十六番  岡本富夫君     二十七番  田村朝雄君     二十八番  秋元安紀君     二十九番  高橋幸寿君      三十番  藤原幸朗君     三十一番  穂坂邦夫君     三十二番  井田恵夫君     三十三番  吉田政雄君     三十四番  荒井藤次君     三十五番  小島敏男君     三十六番  瀬山 賢君     三十七番  大沢立承君     三十八番  井上新一郎君     三十九番  田代甲子雄君      四十番  大石忠之君     四十一番  谷古宇勘司君     四十二番  高橋正平君     四十三番  秦 哲美君     四十四番  熊野 巌君     四十五番  西村 暁君     四十六番  田村さわ子君     四十七番  大川修司君     四十八番  福田 実君     四十九番  星野謹吾君      五十番  相川宗一君     五十一番  秋本昌治君     五十二番  金子圭典君     五十三番  深井 明君     五十四番  野村輝喜君     五十五番  武田春太郎君     五十六番  大山敏夫君     五十七番  斎藤 博君     五十八番  小泉 信君     五十九番  藤井俊男君      六十番  和田清志君     六十一番  西村広行君     六十二番  沢田恒二君     六十三番  栗原 稔君     六十四番  小沢喜之君     六十五番  岡野義一君     六十六番  丸山正幸君     六十七番  宮崎守保君     六十八番  本木欣一君     六十九番  松下 誠君      七十番  玉田共瑞君     七十一番  美田長彦君     七十二番  中野 清君     七十三番  片貝光次君     七十四番  阿部錦弥君     七十五番  小山行一君     七十六番  栗岡宏太郎君     七十七番  坂斎栄次君     七十八番  石井多計志君     七十九番  野本陽一君      八十番  佐藤泰三君     八十一番  奥ノ木徳二君     八十二番  宇津木清蔵君     八十三番  佐久間 実君     八十四番  野口卓爾君     八十五番  堀口真平君     八十六番  宮田守夫君     八十七番  斎藤正次君     八十八番  丸木清美君     八十九番  野口貞夫君      九十番  染谷 薫君     九十一番  斎藤大丈夫君     九十二番  関根永吉君     九十三番  小見喜代治君     九十四番  吉野良司地方自治法第百二十一条の規定により説明のため出席した人   知事       畑  和君   副知事      関根秋夫君   副知事      立岡勝之君   出納長      小林 実君   企画財政部長   竹内克好君   総務部長     杉田高次君   県民部長     岸本晋一君   環境部長     朝日信夫君   生活福祉部長   小林昭夫君   衛生部長     鈴木忠義君   商工部長     柘植英夫君   農林部長     森谷 修君   労働部長     森泉喜一君   土木部長     池田平八郎君   住宅都市部長   飯田 豊君   公営企業管理者  黒澤幸久君   教育長      荒井修二君   公安委員会委員長 大木恒四郎君   警察本部長    石瀬 博君午後零時十分開会  出席議員   九十四名   一番   二番   三番   四番   五番   六番   七番   八番   九番   十番   十一番  十二番   十三番  十四番  十五番  十六番   十七番  十八番  十九番  二十番   二十一番 二十二番 二十三番 二十四番   二十五番 二十六番 二十七番 二十八番   二十九番 三十番  三十一番 三十二番   三十三番 三十四番 三十五番 三十六番   三十七番 三十八番 三十九番 四十番   四十一番 四十二番 四十三番 四十四番   四十五番 四十六番 四十七番 四十八番   四十九番 五十番  五十一番 五十二番   五十三番 五十四番 五十五番 五十六番   五十七番 五十八番 五十九番 六十番   六十一番 六十二番 六十三番 六十四番   六十五番 六十六番 六十七番 六十八番   六十九番 七十番  七十一番 七十二番   七十三番 七十四番 七十五番 七十六番   七十七番 七十八番 七十九番 八十番   八十一番 八十二番 八十三番 八十四番   八十五番 八十六番 八十七番 八十八番   八十九番 九十番  九十一番 九十二番   九十三番 九十四番  欠席議員   なし  地方自治法第百二十一条の規定により説明のため出席した人   知事      副知事(関根) 副知事(立岡)   出納長     企画財政部長  総務部長   県民部長    環境部長    生活福祉部長   衛生部長    商工部長    農林部長   労働部長    土木部長    住宅都市部長   公営企業管理者 教育長     公安委員会委員長   警察本部長 △開会と開議の宣告 ○議長(奥ノ木徳二君) ただ今から、昭和六十三年十二月定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。          ----------------会議録署名議員の指名 ○議長(奥ノ木徳二君) まず、会議録署名議員を指名いたします。 七十七番 坂斎栄次君 七十八番 石井多計志君 以上、二名の方にお願いいたします。          ---------------- △会期の決定 ○議長(奥ノ木徳二君) 次に、会期についておはかりいたします。 本定例会の会期は、本日から十二月十六日までの十六日間といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。        〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(奥ノ木徳二君) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。          ---------------- △諸報告 △九月定例会において可決した意見書・決議の処理経過議長(奥ノ木徳二君) この際、諸般の報告をいたします。 まず、去る九月定例会において可決された「首都圏中央連絡自動車道及び東京外かく環状道路建設促進に関する意見書」ほか六件の意見書・決議につきましては、内閣総理大臣をはじめ、各関係行政庁提出しておきましたから、御了承願います。          ---------------- △九月定例会において採択された請願の処理結果 ○議長(奥ノ木徳二君) 次に、去る九月定例会において採択された請願のうち、知事に送付したものに係る処理経過及び結果の報告がありましたので、お手もとに配布しておきましたから、御了承願います。〔参照-(二〇〇)ページ〕          ----------------地方自治法第百八十条第二項の規定に基づく専決処分一般会計継続費精算議長(奥ノ木徳二君) 次に、知事から専決処分及び一般会計継続費精算報告がありましたので、配布しておきましたから、御了承願います。〔参照-(二〇一)(二〇三)ページ〕          ----------------現金出納検査結果(昭和六十三年九月分) ○議長(奥ノ木徳二君) 次に、監査委員から、昭和六十三年九月分に係る現金出納検査結果の報告がありましたので、お手もとに配布しておきましたから、御了承願います。          ----------------地方自治法第百二十一条の規定に基づく説明者議長(奥ノ木徳二君) 次に、本定例会説明者として出席する者の職氏名一覧表としてお手もとに配布しておきましたから、御了承願います。〔参照-(二二四)ページ〕          ----------------
    △本定例会提出された請願の報告議長(奥ノ木徳二君) 次に、本定例会提出された請願につきましては、請願文書表としてお手もとに配布しておきましたから、御了承願います。〔参照-(一〇六)ページ〕          ----------------知事提出議案報告議長(奥ノ木徳二君) 知事から議案提出がありましたので、報告いたします。 議事課長に朗読いたさせます。        〔議事課長朗読〕財第四百五十号  昭和六十三年十二月一日 埼玉県議会議長 奥ノ木徳二様                    埼玉県知事 畑  和        県議会付議議案について 本議会に付議する議案を次のとおり提出いたします。第百三十二号議案 昭和六十三年度埼玉一般会計補正予算(第二号)第百三十三号議案 昭和六十三年度埼玉証紙特別会計補正予算(第二号)第百三十四号議案 昭和六十三年度埼玉中小企業近代化資金特別会計補正予算(第一号)第百三十五号議案 昭和六十三年度埼玉用地事業特別会計補正予算(第一号)第百三十六号議案 昭和六十三年度埼玉大橋有料道路事業特別会計補正予算(第一号)第百三十七号議案 昭和六十三年度埼玉工業用水道事業会計補正予算(第二号)第百三十八号議案 昭和六十三年度埼玉水道用水供給事業会計補正予算(第二号)第百三十九号議案 昭和六十三年度埼玉土地開発整備事業会計補正予算(第二号)第百四十号議案 職員給与に関する条例の一部を改正する条例第百四十一号議案 職員退職手当に関する条例の一部を改正する条例第百四十二号議案 埼玉環境整備センター手数料等に関する条例第百四十三号議案 埼玉優生保護相談所の名称及び位置を定める条例の一部を改正する条例第百四十四号議案 埼玉大橋有料道路事業特別会計条例を廃止する条例第百四十五号議案 埼玉大橋有料道路通行料金の徴収に関する条例を廃止する条例第百四十六号議案 埼玉流域下水道設置条例の一部を改正する条例第百四十七号議案 学校職員給与に関する条例の一部を改正する条例第百四十八号議案 埼玉学校設置条例の一部を改正する条例第百四十九号議案 工事請負契約締結について第百五十号議案 工事請負契約締結について第百五十一号議案 工事請負契約締結について第百五十二号議案 工事請負契約締結について第百五十三号議案 工事請負契約締結について第百五十四号議案 工事請負契約締結について第百五十五号議案 工事請負契約締結について第百五十六号議案 工事請負契約締結について第百五十七号議案 工事請負契約締結について第百五十八号議案 工事請負契約締結について第百五十九号議案 工事請負契約締結について第百六十号議案 工事請負契約締結について第百六十一号議案 工事請負契約締結について第百六十二号議案 工事請負契約締結について第百六十三号議案 工事請負契約変更契約締結について第百六十四号議案 工事請負契約変更契約締結について第百六十五号議案 市の境界変更について第百六十六号議案 荒川右岸流域下水道維持管理に要する経費の関係十三市町の負担額についての一部変更について第百六十七号議案 昭和六十二年度埼玉県の一般会計及び特別会計決算の認定について ○議長(奥ノ木徳二君) ただ今、報告いたしました議案は、配布しておきましたから、御了承願います。〔参照-(二五)ページ〕          ---------------- △百六十七号議案昭和六十二年度埼玉一般会計及び特別会計決算の認定について」に係る関係書類提出報告議長(奥ノ木徳二君) ただ今、報告いたしました議案のうち、第百六十七号議案昭和六十二年度埼玉県の一般会計及び特別会計決算の認定について」に係る関係書類提出がありましたので、配布しておきましたから、御了承願います。          ---------------- △第百三十二号議案~第百六十七号議案一括上程議長(奥ノ木徳二君) 知事から提出された第百三十二号議案ないし第百六十七号議案を一括して議題といたします。          ----------------知事提案説明議長(奥ノ木徳二君) 知事説明を求めます。 知事 畑和君        〔知事(畑  和君)登壇〕 ◎知事(畑和君) 本日、ここに十二月定例県議会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、歳末を控え、御多忙の中を御健勝にて御参会を賜り、当面する県政の諸問題について御審議をいただくことができますことは、県政進展のため誠に喜びに堪えないところであります。 まず初めに、県議会の代表として、先般、南欧並びに中国を御視察された議員各位におかれましては、各国の地方行財政社会情勢など各般にわたりましてつぶさに御視察になり、所期の目的を果たされ、つつがなく帰朝されたことに対し、心から祝意を表する次第であります。 さて、今定例県議会に御提案申し上げました諸議案のうち、主なるものについて順次御説明申し上げます。 第百三十二号議案から第百三十九号議案までの各補正予算につきましては、職員給与改定並びに長雨災害対策など、九月定例県議会以後における情勢の変化に対処するために、必要な経費について計上することといたしました。 以下、その主な事項について申し上げます。 まず、環境対策でございますが、廃棄物適正処理を図るため、かねてより寄居町に建設を進めてまいりました埼玉環境整備センターにつきましては、県内市町村等の要望に応えるため、必要な協議調整等を進めた上で、明年二月供用を開始することとし、それに伴う所要の経費を措置することといたしました。 次に、福祉・衛生対策といたしましては、民生委員児童委員の活動の促進を図るため、活動費等に対する補助を増額するとともに、結核検診車整備に対して助成を行い、検診体制の充実を図ってまいります。 また、農林業につきましては、去る八月から九月にかけての長雨・日照不足により、野菜を中心とした農作物に多大な被害を受けた農家に対しまして、経営資金を低利で融資するための利子補助及び損失補償を行うこととし、それに要する債務負担行為の設定を行うことといたしましたほか、子豚生産農家の経営に多大な損失を与える恐れのあるオーエスキー病対策として、病気の拡大を防ぐための検査機器整備することといたしました。 次に、道路の整備や河川の改修に伴う経費で、急施を要するものにつきまして所要の補正を行うとともに、本年の異常気象により地すべりが生じた地区に対し、災害の未然防止を図るため、緊急に事業を実施してまいります。 また、憩の場である公園緑地整備につきましては、本年度創設されました国の「ふるさとづくり特別対策事業」に加須はなさき公園(仮称)が採択されましたので、用地先行取得のための所要の補正を行うとともに、このたび、オーストラリアのクイーンズランド州から寄贈されるカンガルーの飼育場を、こども動物自然公園整備することといたしました。 さらに、土木建設事業の年間を通じた発注の平準化を行い、効率的な施行を図るため、道路、街路網整備及び治水対策事業について、調査、設計業務を含めまして、それぞれ債務負担行為の設定をお願いいたしております。 次に、県民生活の安全と平穏を確保するため、銃器対策用装備器材緊急整備を図ることといたしております。 また、職員給与改定につきましては、去る十月十八日、県人事委員会から議長及び知事に対し、職員給与についての報告と併せて、給料表の改正と諸手当の改善等を内容とする勧告及び意見が寄せられたところでありますが、国及び他県の動向並びに県の財政状況を考慮しながら慎重に検討いたしてまいりました結果、県人事委員会の勧告及び意見に基づき改定することといたしまして、別途、関係条例改正案を御提案申し上げております。 なお、職員給与費につきましては、給与改定に係る所要額現行ベースによる給与費を調整の上、関連する補正予算に計上いたしました。 以上の結果、一般会計補正予算の総額は、七十五億一千五百十万七千円となります。 既定予算との累計額は、一兆八百六十九億四千三百十一万七千円となります。 これに要する財源といたしましては、国庫支出金等特定財源を充当いたしますほか、一般財源として県税等を充てることといたしました。 次に、その他の議案のうち、主なるものについて申し上げます。 第百四十二号議案埼玉環境整備センター手数料等に関する条例」は、埼玉環境整備センターにおける産業廃棄物及び建設残土受入手数料並びに一般廃棄物処理単価について定めるものであります。 第百四十六号議案埼玉流域下水道設置条例の一部を改正する条例」は、中川流域下水道処理区域の存する市町に川口市を加えるためのものでございます。 第百四十九号議案から第百六十四号議案までの十六議案は、いずれも工事請負契約締結又は変更に係るものであります。 第百六十七号議案は、昭和六十二年度埼玉県の一般会計及び特別会計の決算について認定に付するものであります。 その他の議案につきましては、提案理由等によりまして御了承賜りたいと存じます。 なお、現在策定中の第六次中期計画につきましては、年内公表に向け、最終的な取りまとめを行っているところでございます。 以上をもちまして、議案についての私の説明を終わりまするが、なにとぞ慎重御審議の上、御議決を賜りますようお願いを申し上げます。 ありがとうございました。          ----------------海外視察派遣議員報告埼玉県議会南欧特別行政視察団議長(奥ノ木徳二君) この際、先般帰国されました埼玉県議会南欧特別行政視察団を代表いたしまして、八十五番 堀口真平君からあいさつのため発言を求められておりますので、これを許します。 八十五番 堀口真平君        〔八十五番 堀口真平君 登壇〕(拍手起こる) ◆八十五番(堀口真平君) ただ今、議長のお許しをいただきましたので、このたびの南欧特別行政視察団、宇津木清蔵議員、野本陽一議員、佐久間 実議員、坂斎栄次議員の各団員を代表して、視察の概要について御報告を申し上げます。 私たち視察団は、去る十月二十八日から十一月十二日までの十六日間にわたり、フランス、ギリシャ、エジプト、トルコ、イタリア及びイギリスの六か国を視察し、十一月十二日に、予定どおり全員無事帰国をいたしました。 出発、帰国に当たり、議長をはじめ議員各位知事はじめ執行部、さらには県議会事務局の方々に大変お世話様になりました。この機会に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。 さて、今回の視察目的は、南欧諸国の行政や社会経済の実情をつぶさに調査するとともに、訪問地との友好親善を実現し、いささかなりとも我が埼玉県政の進展に寄与することにありましたが、私たちは、各地で精力的に、歩く、見る、聞くことを通じて、各国の政治、経済、文化や社会情勢まで、でき得る限り知る努力を統ける一方、史跡の見学等、得難い幾多の貴重な体験を積むことができましたことを、ここに御報告を申し上げることができることに、大変大きな喜びを持っております。 内容の詳細につきましては、後日、文書をもって御報告をいたしますが、本日は、視察の概要についてかいつまんで御報告を申し上げます。 まず、私たちが訪問いたしましたヨーロッパの各都市、特に、パリ、アテネ、カイロ、イスタンブール、シチリア島・パレルモの各都市は、いずれも市内の交通渋滞がひどく、特に、朝夕のラッシュ時には麻痺寸前の状態でありました。 この中で、アテネでは、市内の交通難緩和と大気汚染防止を目的に決められたタクシーナンバーによる市中心部への隔日乗り入れ措置に反対する大規模なタクシー運転手のストライキに遭遇し、視察日程の変更を余儀なくされることがありました。 また、シチリア島のパレルモ市では、一方通行の道路に、バス、タクシー専用レーンを一車線設けて、反対方向からのバス、タクシーの乗り入れを認め、混雑緩和の決め手にするなど、知恵をしぼっている姿を見ました。 今や、この問題は世界の各都市の共通の悩みであり、したがって泄界的な規模で情報の交換をする必要性を痛感いたした次第であります。 次に、最初の公式訪問国として、トルコ共和国、イスタンブール市の商工会議所を訪れました。 イスタンブールは、千六百年を超える長い歴史を有している都市であり、その区域は、アジア大陸とヨーロッパ大陸にまたがり、人口約六百万を数えるトルコ第一の都市であります。外国からの玄関口として、また観光都市として、外国商社や大企業が集まる商業都市として昔から繁栄をしてきたところだそうでございます。 担当者から業務の内容について細かい説明を受けましたが、商工会議所の会員は、強制加入であるということ、商工業に関する調査・研究、調停、技能検定、内外業者間の取引のあっ旋等、我が国の商工会議所とほぼ同様の業務とのことでありましたが、特に、イスタンブール市の会議所の場合は、外国との貿易に力を注いでおり、日本におけるジェトロの役割も果しているとのことで、日本との貿易拡大について特に熱心に取り組んでおり、大きな成果を挙げていることを力説しておりました。 このあと市内を視察いたしましたが、オスマン帝国の財宝を一堂に集めたトプカプ宮殿博物館、アヤソヒヤキリスト教寺院など、永い歴史に培われた立派な建築物が見事に保存されていることに、深い感動を覚えました。 また、イスタンブール市をアジア部分とヨーロッパ部分に分けておりますボスポラス海峡に、今年の七月、日本の援助で完成したばかりという、延長千九十メートル、片側四車線ずつの見事なつり橋を視察をいたしました。日本の経済力と技術が、遠いトルコの経済、民生の安定に大いに役立っているのをこの目で確かめ、国際協力の成果に大きな自信と誇りを持った次第であります。 次に、イタリア共和国シチリア州への訪問について申し上げます。 去る十月二十六日、私たち視察団の出発に先立ちまして、イタリア共和国シチリア州の全県評議会日本訪問団の一行が我が埼玉県を訪問いたした際に、県議会にも表敬訪問をいただき、その際、団員の皆様方と昼食を共にして、事前に懇談をする機会に恵まれた次第であります。 また、それ以前から、シチリア州全県協評議会議長より、私たち視察団の一行の訪問を心から歓迎し、公式招待を持って迎えたいとの意を受けておりましたので、そのレセプションの席でも大いに話がはずむと同時に、現地での再会を約して、にぎやかな昼食会になったような次第でございます。 それらを受けまして、十一月七日、私たち一行が訪れたパレルモ県庁では、シチリア全県評議会幹部会委員の皆さん方のお出迎えを受け、庁舎内の案内をくまなくしていただきました。 庁舎は、石造りの古い建物でありましたが、各部屋には、古代からの絵画、彫刻、装飾品等が立派に保存されており、この島の古い歴史がしのばれました。 視察ののち、会場を風光明媚な市内の海岸沿いのホテルに移して歓迎会が催された次第でありますが、私たちがびっくりいたしましたのは、私たちの到着に先立ってテレビカメラが待ち受けていたことであります。シチリア州全県評議会議長をはじめ、知事、副知事など全党の幹部十五人がそろって玄関先まで出かけて、我々を出迎えてくれたことでもありました。 のちの懇談でわかったことでありますけれども、その十五人の皆さんの中には、右はファシスト、そして共産党の議員まで含まれ、まさに超党派の大歓迎だったというわけでございます。 懇談の中で、さきに訪れた日本、我が埼玉県でのごみ処理施設のすばらしさ、大宮の盆栽村で見た何百年も経たすばらしい年輪を刻んだ松の盆栽の印象を熱っぽく話してもくださいました。 あるいはまた、日本の埼玉県の近代化、立派さにびっくりし、今後、日本を、埼玉県を手本にして、がんばっていきたいとも話してくださいました。 今、イタリアでは、国を挙げて暴力追放に取り組んでおるということであります。 今のシチリアに暴力のあることは否定をしませんけれども、それ以上に文化都市、世界的なリゾート地を目指して心を合わせてがんばっていると、そういう姿を日本の皆さんにもよく知っていただきたい。あるいはまた、歴史的な遺産はローマ以上に豊富であり、さらに、気候もよく、海の幸にも恵まれ、必ずや日本の皆様方においでをいただいても、気にいってもらえるという自信を持っているので、今後、多くの日本の方々、埼玉の方々にシチリアを訪れていただきたい。そういうですね、全員からの熱烈な陳情を受けたような次第であります。 その熱意にほだされまして、私たちも、今後日本に帰った際、シチリア旅行の開拓者になりますというふうなことも返事をしてまいったことも、この際、御報告を申し上げさせていただきたいと思っております。 歓迎会は、イタリア式のフルコースで、三時間以上催しまして、いささかくたびれたところもあったわけでありますけれども、終始明るい、なごやかな友好的な会であり、私たちにとっても生涯忘れることのできないすばらしいものであったことも、この際、付け加えさせていただきます。 以上、視察を通して感じました事柄を中心に、ごく一部述べさせていただきましたが、この成果を踏まえまして、今後の県政進展のため努力をいたしますことを申し添えますとともに、このたびの視察に際しまして県議会、執行部、その他多くの皆様方から寄せられました御厚情、御支援に対し、重ねて心からお礼を申し上げまして、御報告を終わりとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手起こる)          ----------------埼玉県議会中国行政視察団議長(奥ノ木徳二君) 続いて、同じく先般帰国されました埼玉県議会中国行政視察団を代表いたしまして、六十九番 松下 誠君からあいさつのため発言を求められておりますので、これを許します。 六十九番 松下 誠君        〔六十九番 松下 誠君 登壇〕(拍手起こる) ◆六十九番(松下誠君) このたびの埼玉県議会中国行政視察団十二名を代表いたしまして、私からその概要を御報告申し上げます。 私たち視察団一行は、去る十月二十八日から十一日間にわたり中華人民共和国を視察し、十一月七日、全員無事に帰国いたしました。 今回の視察に当たりまして、県議会をはじめ、執行部の皆様から寄せられました御厚情、御支援に対しまして、まず心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。 今回の視察の主な目的は、北京市をはじめ、太原、蘭州、敦煌、西安、上海の各市において、人民代表大会、人民政府、中日友好協会をはじめ、工場、学校、史跡などを訪問、参観し、中国の行政や社会経済の実情、学校教育の現場や機械工場の現況などを調査し、併せて中国との友好親善を一層深めることにありました。 十一日間という限られた日数の中で、広い国土を持つ中国の諸都市を歴訪するという日程であり、しかも、飛行機の大幅な時刻変更という事態のため、視察日程の一部に変更もありましたが、訪問した先々で熱烈な歓迎と心温まる御配慮をいただきまして、視察団の所期の目的を達成することができたものと存じておるところでございます。 本日は、視察の概要につきまして、かいつまんで御報告を申し上げたいと存じます。 最初に訪れましたのは北京市でありまして、中日友好協会、北京市人民政府を表敬訪問いたしまして、楊登彦副秘書長さんから、中国の政治、経済、教育、エネルギーの各分野にわたり、現状と今後の展望について説明を受けるとともに、意見交換を行いました。 私たちが見た北京市は、建物の高層化や道路の建設が進み、近代化されてきている反面、人間の多さと自転車の洪水と、鈴なりの公共バスが走る騒々しい街でもありました。人口、交通、住宅等多くの解決すべき問題が累積されていると思われました。 しかし、中国が歴史と伝統のある中で、工業や農業をはじめ、各般にわたり近代化を目指して大変な努力を重ね、あらゆる面で、徐々にではありますが、着実に変化しつつあると感じたところであります。 次に、太原市では、山西省人民政府、対外友好協会分会及び人民代表大会をそれぞれ表敬訪問し、人民代表大会常任委員会の王庭棟主任さん、その他多くの要人と親しく意見交換を行いました。 特に、友好県省締結以来の各分野にわたる交流等について話し合い、両県省の友好協力関係を今後とも一層発展させるとともに、永遠の友情を確信したところであります。 なお、この模様は地元のテレビで放映された次第であります。 当地では、このほか、太原重型機械工場を訪問し、日本のトップ企業との技術提携で製造された大型機械や製造中の各種の大型機械等の製造現場を視察いたしました。 また、五一路小学校では、岳建新校長先生から、教育の基本理念に基づく教育指導について説明を受けましたほか、各教室で行われている日本語や図画などの授業を参観したのち、生徒による歌や踊りなど、心からの歓迎を受け、大いに感銘を受けたところであります。 次に、敦煌市人民政府を表敬訪問いたしました。 王成業副市長さんをはじめ、幹部の方々にお会いし、親しく懇談をいたしましたが、私たちが訪問する約一か月ぐらい前、竹下首相が当地を訪問されたときの話題でいっぱいであり、温かい歓迎を受けました。かつては、シルクロードの要衝の町として栄えた敦煌市は、昭和六十三年一月七日に県から市に昇格になり、現在、人口は約十三万人、海抜千四百メートル、年間雨量約四十ミリという乾燥した町でありますが、党河ダムから引かれた水は豊富で、生活用水や農業用水として町全体を潤しております。 また、莫高窟では千数百年もの歴史に耐えぬいてきた仏教芸術のすばらしさに感動するとともに、日本の文化に与えた影響を感ぜずにはおられませんてした 以上、十一日間にわたる視察を通じまして、特に印象の深かったことは、訪れたいずれの都市においても見られましたおびただしい数の人々の姿、随所に進められているアパートや公共建物、道路等の建設工事、そして莫高窟や兵馬俑坑等に代表される歴史的文化遺産の精力的な保存活動であります。 また、街を行き交う人々の服装も以前に比べ大変カラフルになってきており、中国の近代化への意欲と豊富なエネルギー、指導者の自信にあふれた表情に接し、今後における中国発展の可能性を強く感じた次第であります。 以上、このたびの訪中の概要をごく簡単に申し上げましたが、なお詳細につきましては、後日、資料を整えまして、文書をもって御報告させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。          ----------------次会日程報告議長(奥ノ木徳二君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 明二日及び三日は、議案調査のため本会議は開きません。 四日は、休日につき休会といたします。 来る五日は、午前十時から本会議を開き、提出議案に対する質疑並びに県政に対する質問を行います。          ---------------- △散会の宣告 ○議長(奥ノ木徳二君) 本日は、これにて散会いたします。午後零時四十四分散会          ----------------...