△本
定例会に
提出された請願の
報告
○
議長(奥ノ
木徳二君) 次に、本
定例会に
提出された請願につきましては、
請願文書表としてお
手もとに配布しておきましたから、御了承願います。〔
参照-(一〇六)
ページ〕
----------------
△
知事提出議案の
報告
○
議長(奥ノ
木徳二君)
知事から
議案の
提出がありましたので、
報告いたします。
議事課長に朗読いたさせます。 〔
議事課長朗読〕財第四百五十号
昭和六十三年十二月一日
埼玉県議会議長 奥ノ
木徳二様
埼玉県知事 畑 和
県議会付議議案について 本議会に付議する
議案を次のとおり
提出いたします。第百三十二
号議案 昭和六十三年度
埼玉県
一般会計補正予算(第二号)第百三十三
号議案 昭和六十三年度
埼玉県
証紙特別会計補正予算(第二号)第百三十四
号議案 昭和六十三年度
埼玉県
中小企業近代化資金特別会計補正予算(第一号)第百三十五
号議案 昭和六十三年度
埼玉県
用地事業特別会計補正予算(第一号)第百三十六
号議案 昭和六十三年度
埼玉大橋有料道路事業特別会計補正予算(第一号)第百三十七
号議案 昭和六十三年度
埼玉県
工業用水道事業会計補正予算(第二号)第百三十八
号議案 昭和六十三年度
埼玉県
水道用水供給事業会計補正予算(第二号)第百三十九
号議案 昭和六十三年度
埼玉県
土地開発整備事業会計補正予算(第二号)第百四十
号議案 職員の
給与に関する
条例の一部を改正する
条例第百四十一
号議案 職員の
退職手当に関する
条例の一部を改正する
条例第百四十二
号議案 埼玉県
環境整備センターの
手数料等に関する
条例第百四十三
号議案 埼玉県
優生保護相談所の名称及び位置を定める
条例の一部を改正する
条例第百四十四
号議案 埼玉大橋有料道路事業特別会計条例を廃止する
条例第百四十五
号議案 埼玉大橋有料道路の
通行料金の徴収に関する
条例を廃止する
条例第百四十六
号議案 埼玉県
流域下水道設置条例の一部を改正する
条例第百四十七
号議案 学校職員の
給与に関する
条例の一部を改正する
条例第百四十八
号議案 埼玉県
学校設置条例の一部を改正する
条例第百四十九
号議案 工事請負契約の
締結について第百五十
号議案 工事請負契約の
締結について第百五十一
号議案 工事請負契約の
締結について第百五十二
号議案 工事請負契約の
締結について第百五十三
号議案 工事請負契約の
締結について第百五十四
号議案 工事請負契約の
締結について第百五十五
号議案 工事請負契約の
締結について第百五十六
号議案 工事請負契約の
締結について第百五十七
号議案 工事請負契約の
締結について第百五十八
号議案 工事請負契約の
締結について第百五十九
号議案 工事請負契約の
締結について第百六十
号議案 工事請負契約の
締結について第百六十一
号議案 工事請負契約の
締結について第百六十二
号議案 工事請負契約の
締結について第百六十三
号議案 工事請負契約の
変更契約の
締結について第百六十四
号議案 工事請負契約の
変更契約の
締結について第百六十五
号議案 市の
境界変更について第百六十六
号議案 荒川右岸流域下水道の
維持管理に要する経費の関係十三市町の
負担額についての一部変更について第百六十七
号議案 昭和六十二年度
埼玉県の
一般会計及び
特別会計決算の認定について
○
議長(奥ノ
木徳二君) ただ今、
報告いたしました
議案は、配布しておきましたから、御了承願います。〔
参照-(二五)
ページ〕
----------------
△百六十七
号議案「
昭和六十二年度
埼玉県
一般会計及び
特別会計決算の認定について」に係る
関係書類提出の
報告
○
議長(奥ノ
木徳二君) ただ今、
報告いたしました
議案のうち、第百六十七
号議案「
昭和六十二年度
埼玉県の
一般会計及び
特別会計決算の認定について」に係る
関係書類の
提出がありましたので、配布しておきましたから、御了承願います。
----------------
△第百三十二
号議案~第百六十七
号議案の
一括上程
○
議長(奥ノ
木徳二君)
知事から
提出された第百三十二
号議案ないし第百六十七
号議案を一括して議題といたします。
----------------
△
知事の
提案説明
○
議長(奥ノ
木徳二君)
知事の
説明を求めます。
知事 畑和君 〔
知事(畑 和君)登壇〕
◎
知事(畑和君) 本日、ここに十二月
定例県議会を招集申し上げましたところ、
議員各位におかれましては、歳末を控え、御多忙の中を御健勝にて御参会を賜り、当面する県政の諸問題について御審議をいただくことができますことは、
県政進展のため誠に喜びに堪えないところであります。 まず初めに、
県議会の代表として、先般、南欧並びに中国を御視察された
議員各位におかれましては、各国の
地方行財政や
社会情勢など各般にわたりましてつぶさに御視察になり、所期の目的を果たされ、つつがなく帰朝されたことに対し、心から祝意を表する次第であります。 さて、今
定例県議会に御提案申し上げました諸
議案のうち、主なるものについて順次御
説明申し上げます。 第百三十二
号議案から第百三十九
号議案までの各
補正予算につきましては、
職員の
給与改定並びに
長雨災害対策など、九月
定例県議会以後における情勢の変化に対処するために、必要な経費について計上することといたしました。 以下、その主な事項について申し上げます。 まず、
環境対策でございますが、
廃棄物の
適正処理を図るため、かねてより寄居町に建設を進めてまいりました
埼玉県
環境整備センターにつきましては、
県内市町村等の要望に応えるため、必要な
協議調整等を進めた上で、明年二月供用を開始することとし、それに伴う所要の経費を措置することといたしました。 次に、福祉・
衛生対策といたしましては、
民生委員・
児童委員の活動の促進を図るため、
活動費等に対する補助を増額するとともに、
結核検診車の
整備に対して助成を行い、
検診体制の充実を図ってまいります。 また、
農林業につきましては、去る八月から九月にかけての長雨・
日照不足により、野菜を中心とした農作物に多大な被害を受けた農家に対しまして、
経営資金を低利で融資するための
利子補助及び
損失補償を行うこととし、それに要する
債務負担行為の設定を行うことといたしましたほか、子
豚生産農家の経営に多大な損失を与える恐れのある
オーエスキー病対策として、病気の拡大を防ぐための
検査機器を
整備することといたしました。 次に、道路の
整備や河川の改修に伴う経費で、急施を要するものにつきまして所要の
補正を行うとともに、本年の
異常気象により地すべりが生じた地区に対し、災害の
未然防止を図るため、緊急に事業を実施してまいります。 また、憩の場である
公園緑地の
整備につきましては、本年度創設されました国の「
ふるさとづくり特別対策事業」に
加須はなさき公園(仮称)が採択されましたので、
用地先行取得のための所要の
補正を行うとともに、このたび、オーストラリアのクイーンズランド州から寄贈されるカンガルーの
飼育場を、
こども動物自然公園に
整備することといたしました。 さらに、
土木建設事業の年間を通じた発注の
平準化を行い、効率的な施行を図るため、道路、
街路網の
整備及び
治水対策事業について、調査、
設計業務を含めまして、それぞれ
債務負担行為の設定をお願いいたしております。 次に、
県民生活の安全と平穏を確保するため、
銃器対策用装備器材の
緊急整備を図ることといたしております。 また、
職員の
給与改定につきましては、去る十月十八日、
県人事委員会から
議長及び
知事に対し、
職員の
給与についての
報告と併せて、
給料表の改正と諸手当の
改善等を内容とする勧告及び意見が寄せられたところでありますが、国及び他県の動向並びに県の
財政状況を考慮しながら慎重に検討いたしてまいりました結果、
県人事委員会の勧告及び意見に基づき改定することといたしまして、別途、
関係条例の
改正案を御提案申し上げております。 なお、
職員給与費につきましては、
給与改定に係る
所要額と
現行ベースによる
給与費を調整の上、関連する
補正予算に計上いたしました。 以上の結果、
一般会計補正予算の総額は、七十五億一千五百十万七千円となります。
既定予算との
累計額は、一兆八百六十九億四千三百十一万七千円となります。 これに要する財源といたしましては、
国庫支出金等の
特定財源を充当いたしますほか、
一般財源として
県税等を充てることといたしました。 次に、その他の
議案のうち、主なるものについて申し上げます。 第百四十二
号議案「
埼玉県
環境整備センターの
手数料等に関する
条例」は、
埼玉県
環境整備センターにおける
産業廃棄物及び
建設残土の
受入手数料並びに
一般廃棄物の
処理単価について定めるものであります。 第百四十六
号議案「
埼玉県
流域下水道設置条例の一部を改正する
条例」は、
中川流域下水道の
処理区域の存する市町に川口市を加えるためのものでございます。 第百四十九
号議案から第百六十四
号議案までの十六
議案は、いずれも
工事請負契約の
締結又は変更に係るものであります。 第百六十七
号議案は、
昭和六十二年度
埼玉県の
一般会計及び
特別会計の決算について認定に付するものであります。 その他の
議案につきましては、
提案理由等によりまして御了承賜りたいと存じます。 なお、現在策定中の第六次中期計画につきましては、年内公表に向け、最終的な取りまとめを行っているところでございます。 以上をもちまして、
議案についての私の
説明を終わりまするが、なにとぞ慎重御審議の上、御議決を賜りますようお願いを申し上げます。 ありがとうございました。
----------------
△
海外視察派遣議員の
報告
△
埼玉県議会南欧特別行政視察団
○
議長(奥ノ
木徳二君) この際、先般帰国されました
埼玉県議会南欧特別行政視察団を代表いたしまして、八十五番 堀口真平君からあいさつのため発言を求められておりますので、これを許します。 八十五番 堀口真平君 〔八十五番 堀口真平君 登壇〕(拍手起こる)
◆八十五番(堀口真平君) ただ今、
議長のお許しをいただきましたので、このたびの南欧特別行政視察団、
宇津木清蔵議員、
野本陽一議員、
佐久間 実議員、
坂斎栄次議員の各団員を代表して、視察の概要について御
報告を申し上げます。 私たち視察団は、去る十月二十八日から十一月十二日までの十六日間にわたり、フランス、ギリシャ、エジプト、トルコ、イタリア及びイギリスの六か国を視察し、十一月十二日に、予定どおり全員無事帰国をいたしました。 出発、帰国に当たり、
議長をはじめ
議員各位、
知事はじめ執行部、さらには
県議会事務局の方々に大変お世話様になりました。この機会に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。 さて、今回の視察目的は、南欧諸国の行政や社会経済の実情をつぶさに調査するとともに、訪問地との友好親善を実現し、いささかなりとも我が
埼玉県政の進展に寄与することにありましたが、私たちは、各地で精力的に、歩く、見る、聞くことを通じて、各国の政治、経済、文化や
社会情勢まで、でき得る限り知る努力を統ける一方、史跡の見学等、得難い幾多の貴重な体験を積むことができましたことを、ここに御
報告を申し上げることができることに、大変大きな喜びを持っております。 内容の詳細につきましては、後日、文書をもって御
報告をいたしますが、本日は、視察の概要についてかいつまんで御
報告を申し上げます。 まず、私たちが訪問いたしましたヨーロッパの各都市、特に、パリ、アテネ、カイロ、イスタンブール、シチリア島・パレルモの各都市は、いずれも市内の交通渋滞がひどく、特に、朝夕のラッシュ時には麻痺寸前の状態でありました。 この中で、アテネでは、市内の交通難緩和と大気汚染防止を目的に決められたタクシーナンバーによる市中心部への隔日乗り入れ措置に反対する大規模なタクシー運転手のストライキに遭遇し、視察日程の変更を余儀なくされることがありました。 また、シチリア島のパレルモ市では、一方通行の道路に、バス、タクシー専用レーンを一車線設けて、反対方向からのバス、タクシーの乗り入れを認め、混雑緩和の決め手にするなど、知恵をしぼっている姿を見ました。 今や、この問題は世界の各都市の共通の悩みであり、したがって泄界的な規模で情報の交換をする必要性を痛感いたした次第であります。 次に、最初の公式訪問国として、トルコ共和国、イスタンブール市の商工会議所を訪れました。 イスタンブールは、千六百年を超える長い歴史を有している都市であり、その区域は、アジア大陸とヨーロッパ大陸にまたがり、人口約六百万を数えるトルコ第一の都市であります。外国からの玄関口として、また観光都市として、外国商社や大企業が集まる商業都市として昔から繁栄をしてきたところだそうでございます。 担当者から業務の内容について細かい
説明を受けましたが、商工会議所の会員は、強制加入であるということ、商工業に関する調査・研究、調停、技能検定、内外業者間の取引のあっ旋等、我が国の商工会議所とほぼ同様の業務とのことでありましたが、特に、イスタンブール市の会議所の場合は、外国との貿易に力を注いでおり、日本におけるジェトロの役割も果しているとのことで、日本との貿易拡大について特に熱心に取り組んでおり、大きな成果を挙げていることを力説しておりました。 このあと市内を視察いたしましたが、オスマン帝国の財宝を一堂に集めたトプカプ宮殿博物館、アヤソヒヤキリスト教寺院など、永い歴史に培われた立派な建築物が見事に保存されていることに、深い感動を覚えました。 また、イスタンブール市をアジア部分とヨーロッパ部分に分けておりますボスポラス海峡に、今年の七月、日本の援助で完成したばかりという、延長千九十メートル、片側四車線ずつの見事なつり橋を視察をいたしました。日本の経済力と技術が、遠いトルコの経済、民生の安定に大いに役立っているのをこの目で確かめ、国際協力の成果に大きな自信と誇りを持った次第であります。 次に、イタリア共和国シチリア州への訪問について申し上げます。 去る十月二十六日、私たち視察団の出発に先立ちまして、イタリア共和国シチリア州の全県評議会日本訪問団の一行が我が
埼玉県を訪問いたした際に、
県議会にも表敬訪問をいただき、その際、団員の皆様方と昼食を共にして、事前に懇談をする機会に恵まれた次第であります。 また、それ以前から、シチリア州全県協評議会
議長より、私たち視察団の一行の訪問を心から歓迎し、公式招待を持って迎えたいとの意を受けておりましたので、そのレセプションの席でも大いに話がはずむと同時に、現地での再会を約して、にぎやかな昼食会になったような次第でございます。 それらを受けまして、十一月七日、私たち一行が訪れたパレルモ県庁では、シチリア全県評議会幹部会委員の皆さん方のお出迎えを受け、庁舎内の案内をくまなくしていただきました。 庁舎は、石造りの古い建物でありましたが、各部屋には、古代からの絵画、彫刻、装飾品等が立派に保存されており、この島の古い歴史がしのばれました。 視察ののち、会場を風光明媚な市内の海岸沿いのホテルに移して歓迎会が催された次第でありますが、私たちがびっくりいたしましたのは、私たちの到着に先立ってテレビカメラが待ち受けていたことであります。シチリア州全県評議会
議長をはじめ、
知事、副
知事など全党の幹部十五人がそろって玄関先まで出かけて、我々を出迎えてくれたことでもありました。 のちの懇談でわかったことでありますけれども、その十五人の皆さんの中には、右はファシスト、そして共産党の議員まで含まれ、まさに超党派の大歓迎だったというわけでございます。 懇談の中で、さきに訪れた日本、我が
埼玉県でのごみ
処理施設のすばらしさ、大宮の盆栽村で見た何百年も経たすばらしい年輪を刻んだ松の盆栽の印象を熱っぽく話してもくださいました。 あるいはまた、日本の
埼玉県の近代化、立派さにびっくりし、今後、日本を、
埼玉県を手本にして、がんばっていきたいとも話してくださいました。 今、イタリアでは、国を挙げて暴力追放に取り組んでおるということであります。 今のシチリアに暴力のあることは否定をしませんけれども、それ以上に文化都市、世界的なリゾート地を目指して心を合わせてがんばっていると、そういう姿を日本の皆さんにもよく知っていただきたい。あるいはまた、歴史的な遺産はローマ以上に豊富であり、さらに、気候もよく、海の幸にも恵まれ、必ずや日本の皆様方においでをいただいても、気にいってもらえるという自信を持っているので、今後、多くの日本の方々、
埼玉の方々にシチリアを訪れていただきたい。そういうですね、全員からの熱烈な陳情を受けたような次第であります。 その熱意にほだされまして、私たちも、今後日本に帰った際、シチリア旅行の開拓者になりますというふうなことも返事をしてまいったことも、この際、御
報告を申し上げさせていただきたいと思っております。 歓迎会は、イタリア式のフルコースで、三時間以上催しまして、いささかくたびれたところもあったわけでありますけれども、終始明るい、なごやかな友好的な会であり、私たちにとっても生涯忘れることのできないすばらしいものであったことも、この際、付け加えさせていただきます。 以上、視察を通して感じました事柄を中心に、ごく一部述べさせていただきましたが、この成果を踏まえまして、今後の
県政進展のため努力をいたしますことを申し添えますとともに、このたびの視察に際しまして
県議会、執行部、その他多くの皆様方から寄せられました御厚情、御支援に対し、重ねて心からお礼を申し上げまして、御
報告を終わりとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手起こる)
----------------
△
埼玉県議会中国行政視察団
○
議長(奥ノ
木徳二君) 続いて、同じく先般帰国されました
埼玉県議会中国行政視察団を代表いたしまして、六十九番 松下 誠君からあいさつのため発言を求められておりますので、これを許します。 六十九番 松下 誠君 〔六十九番 松下 誠君 登壇〕(拍手起こる)
◆六十九番(松下誠君) このたびの
埼玉県議会中国行政視察団十二名を代表いたしまして、私からその概要を御
報告申し上げます。 私たち視察団一行は、去る十月二十八日から十一日間にわたり中華人民共和国を視察し、十一月七日、全員無事に帰国いたしました。 今回の視察に当たりまして、
県議会をはじめ、執行部の皆様から寄せられました御厚情、御支援に対しまして、まず心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。 今回の視察の主な目的は、北京市をはじめ、太原、蘭州、敦煌、西安、上海の各市において、人民代表大会、人民政府、中日友好協会をはじめ、工場、学校、史跡などを訪問、参観し、中国の行政や社会経済の実情、学校教育の現場や機械工場の現況などを調査し、併せて中国との友好親善を一層深めることにありました。 十一日間という限られた日数の中で、広い国土を持つ中国の諸都市を歴訪するという日程であり、しかも、飛行機の大幅な時刻変更という事態のため、視察日程の一部に変更もありましたが、訪問した先々で熱烈な歓迎と心温まる御配慮をいただきまして、視察団の所期の目的を達成することができたものと存じておるところでございます。 本日は、視察の概要につきまして、かいつまんで御
報告を申し上げたいと存じます。 最初に訪れましたのは北京市でありまして、中日友好協会、北京市人民政府を表敬訪問いたしまして、楊登彦副秘書長さんから、中国の政治、経済、教育、エネルギーの各分野にわたり、現状と今後の展望について
説明を受けるとともに、意見交換を行いました。 私たちが見た北京市は、建物の高層化や道路の建設が進み、近代化されてきている反面、人間の多さと自転車の洪水と、鈴なりの公共バスが走る騒々しい街でもありました。人口、交通、住宅等多くの解決すべき問題が累積されていると思われました。 しかし、中国が歴史と伝統のある中で、工業や農業をはじめ、各般にわたり近代化を目指して大変な努力を重ね、あらゆる面で、徐々にではありますが、着実に変化しつつあると感じたところであります。 次に、太原市では、山西省人民政府、対外友好協会分会及び人民代表大会をそれぞれ表敬訪問し、人民代表大会常任委員会の王庭棟主任さん、その他多くの要人と親しく意見交換を行いました。 特に、友好県省
締結以来の各分野にわたる交流等について話し合い、両県省の友好協力関係を今後とも一層発展させるとともに、永遠の友情を確信したところであります。 なお、この模様は地元のテレビで放映された次第であります。 当地では、このほか、太原重型機械工場を訪問し、日本のトップ企業との技術提携で製造された大型機械や製造中の各種の大型機械等の製造現場を視察いたしました。 また、五一路小学校では、岳建新校長先生から、教育の基本理念に基づく教育指導について
説明を受けましたほか、各教室で行われている日本語や図画などの授業を参観したのち、生徒による歌や踊りなど、心からの歓迎を受け、大いに感銘を受けたところであります。 次に、敦煌市人民政府を表敬訪問いたしました。 王成業副市長さんをはじめ、幹部の方々にお会いし、親しく懇談をいたしましたが、私たちが訪問する約一か月ぐらい前、竹下首相が当地を訪問されたときの話題でいっぱいであり、温かい歓迎を受けました。かつては、シルクロードの要衝の町として栄えた敦煌市は、
昭和六十三年一月七日に県から市に昇格になり、現在、人口は約十三万人、海抜千四百メートル、年間雨量約四十ミリという乾燥した町でありますが、党河ダムから引かれた水は豊富で、生活用水や農業用水として町全体を潤しております。 また、莫高窟では千数百年もの歴史に耐えぬいてきた仏教芸術のすばらしさに感動するとともに、日本の文化に与えた影響を感ぜずにはおられませんてした 以上、十一日間にわたる視察を通じまして、特に印象の深かったことは、訪れたいずれの都市においても見られましたおびただしい数の人々の姿、随所に進められているアパートや公共建物、道路等の建設工事、そして莫高窟や兵馬俑坑等に代表される歴史的文化遺産の精力的な保存活動であります。 また、街を行き交う人々の服装も以前に比べ大変カラフルになってきており、中国の近代化への意欲と豊富なエネルギー、指導者の自信にあふれた表情に接し、今後における中国発展の可能性を強く感じた次第であります。 以上、このたびの訪中の概要をごく簡単に申し上げましたが、なお詳細につきましては、後日、資料を整えまして、文書をもって御
報告させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
----------------
△
次会日程報告
○
議長(奥ノ
木徳二君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 明二日及び三日は、
議案調査のため本会議は開きません。 四日は、休日につき休会といたします。 来る五日は、午前十時から本会議を開き、
提出議案に対する質疑並びに県政に対する質問を行います。
----------------
△散会の宣告
○
議長(奥ノ
木徳二君) 本日は、これにて散会いたします。午後零時四十四分散会
----------------...